DX学事視察報告:DXを通じた学びの保証と居場所づくり
2025年1月20日 00時00分東京都立桐ヶ丘高等学校(チャレンジスクール)の視察報告
桐ヶ丘高等学校は、不登校経験や高校中退など、これまで能力を十分に発揮できなかった生徒が新たな目標を見つけ、チャレンジするための学びの場を提供しています。昼夜間定時制・単位制を採用し、生徒は自分の生活スタイルに合わせた時間帯(午前・午後・夜間)を選択可能です。
学びの保証に向けた取り組み
• チャレンジルームの活用:教室での一斉授業以外にも、個別対応やサポートを受けられる学習環境を提供。本校が今年度設置しようとしている教室のイメージにとても近い教室でした。
• 単位認定の多様化:ボランティア活動のクレジットバンキングや技能試験、資格取得を通じた学びを単位として認定。
DXによる教育の進化
特に注目されたのは、コンピュータグラフィックスの授業です。今年度「DXハイスクール」事業で本校にも導入されたものと同じプロ仕様の機器とソフトを活用し、市民講師の支援を受けながら実践的な指導を行っています。さらに、担当教職員が変わった場合でも同じ市民講師を継続して活用することで、一貫性のある高水準の授業を実現しています。
筑波大学 アクセシブルスタディルーム(Accessible Study Room)の見学
筑波大学では、誰もが安心して学べる学習空間「アクセシブルスタディルーム」を提供しています。この取り組みは、多様な学び方や休息のニーズを満たすことで、学生一人ひとりの学びを深めています。
施設の特徴
• 共同自習室
- オンライン授業対応の学習環境
- 学習支援技術の貸し出し
• 1人用自習・休憩室
- 部屋の色や光、音のカスタマイズ
- 感覚を落ち着けるグッズの提供
- 授業間の休息に適した環境
これらの工夫により、適切な休息と集中できる学びの場を提供しています。
今後の取り組み
本校では、これらの事例を参考にし、本年度中にアクセシブルスタディルームの設置を計画中です。この施設の設置を通じて、生徒が安心して学べる環境のさらなる充実を目指します。
視察報告は、学びの場を進化させるための取り組みやDX技術の活用方法を知る重要な機会となりました。今後の教育活動に生かしてまいります。