認知と行動について
7月8日(月)、特別支援学校コンサルテーションが、畿央大学教育学部教授大久保賢一先生を講師としてお迎えし、本校でありました。
※コンサルテーション;専門家に対して相談することや助言を求めること。
大久保先生には終日、授業参観、研究協議、全体研修をしていただき、貴重な助言指導をいただきました。
その中で、「我々は、受け取る情報を変えることはできないが、『認知と行動』を変えることはできる。」という話をいただきました。
ここからは、私の理解と表現ですが、
例えば、家でゴロゴロ寝ている子供を見たとき(情報)
「手伝いも宿題もせず、また、さぼってるわ」と見るか(認知1)
「どこか調子悪いんやろか、風邪ひいたかな」と見るか(認知2)
といった、別々の認知の仕方があるということかなと理解しました。
このケースではほかにも認知3、4といろいろな捉え方ができるかも知れません。
そして、認知の仕方によって、その結果としての行動が違ってきます。
認知1の場合だと「何ゴロゴロしとんや、ちょっとは家の用事手伝ったらどうや」(行動1)となりそうですが、
認知2の場合だと「風邪ひいたんとちゃうか、ちょっと熱あるか測ってみ」(行動2)となりそうです。
我々は、どのように認知するかによって、行動が変わってくるということを改めて考えさせられました。
我々は、それぞれの人生の中で、どうしても認識や考え方にバイアス(先入観あるいは偏見)がかかってしまいます。誤った先入観で物事を認知すると、行動を誤るというとこを改めて考えさせられました。
誤った認知をしないためには、経験すること、学ぶことが必要だと思います。
我々は教員として、自分の「認知と行動」を振り返ること、生徒の「認知と行動」が幸せの方向に行くように生徒に伴走することが必要だと思った次第です。