校長室より
金木犀
令和6年10月29日(火)、昨日、出勤したときに校門の門扉を開けると、金木犀の良い香りがふわっと漂ってきました。
何処で咲いているのか、くるっと見回してみると、校門を入ってすぐ右手側に大きな木が二本植えられているのに気づきました。
よく見ると、橙黄色の小さな花が満開です。
香りがするまで、こんなところに金木犀が植わっていることを知りませんでした。
今年は夏の猛暑が続いたせいか、全国的に金木犀の開花が遅れているようです。
地域によっては、咲いたのかどうか分からないうところもあるようでした。
私はこの金木犀の香りが大好きなので、学校に大きな木が二本も植わっていることが分かって少し幸せになりました。
そして、今、小枝を少しいただいて校長室に飾っています。
朝、部屋に入ると金木犀の良い香りがして仕事もはかどりそうな気分です。
朝夕めっきり涼しくなりました。
今年の秋は例年よりも更に短くなりそうです。
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋、短い秋をしっかり満喫したいものです。
人権コンサート
令和6年10月11日(金)体育館で「生徒•保護者•教職員対象人権コンサート」を開催しました。
講師は「合唱作曲家 弓削田 健介」さん。
全国を旅しながらこれまで2000回を超える講演をされているそうです。
(パンフレットより)
本校では「いのちと夢のコンサート」と題して、約1時間のコンサートを開いていただきました。
「ハナミズキ」の歌から始まったコンサートは、歌あり、動画あり、トークありの本当に充実したものでした。
どれも弓削田さんの実体験にもとづいた内容で、透明感のある歌声と一緒にそのエピソードが胸に迫ってくるようでした。
生徒の皆さんも、笑いあり、涙ありの内容にきっと満足したと思います。
何より、「命の大切さ」を再認識できる素敵なコンサートでした。
本当に気さくな方で、校長室での写真撮影にもホームページの掲載にも快く応じてくださいました。
弓削田さんと出会えた幸運に感謝しつつ、また、どこかでお会いできることを楽しみにしています。
弓削田さん本当にありがとうございました。
パフェをいただきました。
10月2日(水)、校長室で校務をしていると、突然14HR(流通システム科)の生徒さんがパフェを持ってきてくれました。
思わず、嬉しくて写真に収めてしまいました。
甘いものが大好きなこともありますが、生徒さんがわざわざ作って持ってきてくれたことが何より嬉しいです。
家庭科の調理実習で作ったと思うのですが、中には生クリーム、チョコクリーム、コーン、グミ、そしてなんと????さつま芋!も入っていました。
お世辞抜きでおいしかったです。
そして、ちょうど食べ終わったころにカップとスプーンの回収に来てくれました。
みなと高等学園では、校内実習や現場実習を重視していて、挨拶や言葉遣いもしっかりできていました。
マスコミ等では教師のブラックな面が強調されがちですが、実はすごくやりがいのある仕事だということを知って欲しいです。
確かに大変な面もあるのですが、それ以上に感動や驚きや充実感に溢れる瞬間があるということも確かです。
幸せを感じた出来事でした。ありがとう。ごちそうさまでした。
みなと☆カフェ
9月10日(火)みなと☆カフェに行きました。
この日は、シャインマスカット大福とドリンクセットでした。
萌黄色の綺麗にまぁるく作られた大福の中に大粒のシャインマスカットが入っています。
薄皮の下に包まれた漉し餡の甘さとシャインマスカットのジューシーな自然の甘みが合わさった絶品でした。
シャインマスカットの皮も噛むとパリッとした歯ごたえがアクセントになっておいしさが引き立っていました。
社会人講師の山下先生の御指導のもと、生徒が頑張って作ったそうです。
美味しいものをいただくと幸せになりますね。
ちなみに前回はカップケーキ(チョコレート)をいただきました。
チョコレートのカップケーキは外側がパリッと焼けていて、中はしっとり。
チョコレートのアクセントもあり、その甘さとココアの香りが素晴らいし一品でした。
アイスコーヒーにピッタリのお菓子でした。
今月末にある文化祭でみなと☆カフェをするので、その練習を兼ねています。
この後も何回かオープンするようですので、毎回楽しみにしています。
指導していただいている先生方、ありがとうございます。
生徒の皆さんも、受付、接客等上手にできていましたので、更に練習に励んでください。
夏休みの終わり
夏休みが終わり、今日から生徒の皆さんが登校し始めました。
朝から花の世話をしていたり、陸上の練習をしていたり、楽しそうに友達と話をしたりしている様子を見て、私は元気をもらいました。
本校は2学期制なので、「2学期の始業式」というのはありませんが、生徒集会を行い、そこで少しだけ話をさせていただきました。
また、熱中症対策として本日の生徒集会はzoomを用いて行いました。
私が情報処理室でカメラに向かって話し、生徒の皆さんは教室で画面越しに話を聞くことになります。
生徒の皆さんの表情や反応を見ることができないのは少し残念ですが、暑さ対策はしっかりしておく必要があると思います。
話の内容は2つです。
1つめは、夏休み前にお話しした「お手伝い」をしましょう、ということについてです。
夏休み中、「お手伝い」をすることができたでしょうか。
「お手伝い」をするこいうことは誰かの役に立つということであり、それは、自分以外の誰かを喜ばせるということでもあります。
人は、誰かに喜んでもらったときに、自分自身も大きな喜びと充実感が得られます。
そういう体験を是非して欲しいと思い、話をしました。
夏休み中に「お手伝い」ができなかった人は今からでも構いませんので、是非「お手伝い」をしましょう。
2つめは、夏休み明けの生活についてです。
休み明けというのは、多くの人が「しんどいなぁ」と感じます。
生徒のみなさんも「しんどいなぁ」と思った人はいないでしょうか。
夏休み明けは、心も体もお疲れモードの場合が多いですから、無理をせず、ゆっくりスタートを心がけましょう。
また、「しんどいなぁ」と思った人は是非、誰かに話をしましょう。
本校では、「ゆる☆とーくウィーク」という期間を設けて、担任の先生と生徒の皆さんが、気楽に話をできる時間を設けています。
生徒の皆さんは「しんどいなぁ」という気持ちを担任の先生に話してください。
話をすることで、自分の気持ちがすごく軽くなるはずです。
しんどい時や、困ったときに誰かに相談することは、これから社会へ出た時にも必要なことですので、その練習をしてみましょう。
私自身は、先に書かせていただいたとおり、登校している生徒の皆さんから早速元気をもらいました。
生徒の皆さんから元気をもらえるときというのは、この仕事をしていて良かったなぁと思う瞬間でもあります。
生徒の皆さんが、安全で安心して登校できるように。
充実した学校生活が送れるように。
今日から気持ちを新たにして勤めていきたいと思います。
PTA事業所見学(すろーわーく)
7月26日(金)、徳島市蔵本町にある「福祉型カレッジ すろーわーく」さんを訪れました。
この施設は、いわゆる就労移行支援事業所です。
特別支援学校を卒業した生徒さんが、すぐに就職するのではなく、自立するための生活スキルを身に着けたり、資格を取得してもっと豊かな生活を送ることを目指して通うところです。
4年制のカリキュラムが組まれており、最初の2年間はソーシャルスキルトレーニングとともに障害者年金の申請などもサポートしてくれます。次の2年間は「障害年金+工賃収入」という将来設計をプランニングしていきます。職場実習やハローワークでの活動も計画しているそうです。
また、4年間通わなくても、途中で就職が決まれば卒業して就職(就労・福祉的就労)することもできるとのことでした。
この施設は設立して2年目ということで、1年生と2年生の皆さんが授業を受けていました。内容はソーシャルスキルトレーニングの一つだと思いますが、人間関係の様々な場面で自分ならどう考え、どう行動するかについて、ディスカッションをしていました。
授業は午前10時に始まり、午前2時間、午後2時間の計4時間の授業で午後3時頃には終了します。
普段の授業に加えて、アナウンサーによる話し方講座や立ち方等の姿勢に関する講座など多彩な特別講座も組まれていました。
一度、就職したけれども対人関係などでうまくいかず、再就職を考えている人も対象になるとのことでした。
体験入学もできるとのことでしたので、将来困ったときの方策として知っておくと良いと思います。
管理者の方も、授業を担当されている方も障がい福祉サービスに真摯に取り組まれていることが伝わってくる、心温まる施設でした。
訪問を受け入れていただき、ありがとうございました。
PTA事業所見学(株式会社大塚製薬工場)
7月25日(木)PTA事業所見学で保護者8名、教員5名が株式会社大塚製薬工場を訪問させていただきました。
到着後、本日案内や説明をしていただく人事部の方と挨拶を交わした後すぐに食堂の方に移動し、会議室のような部屋で説明をしていただきました。
最初は、あらかじめ提出していた質問に丁寧に回答していただきました。
障がい者雇用については、現在、社員食堂の業務として雇用していること。将来的には、清掃業務や緑地管理の業務に広げる可能性はあること。しばらくは期限付きの雇用であるが、何年か務めた後に無期限の雇用にもできること。通勤は各自が自分に合った方法で来ており、通勤手当は支給されることなどお話しいただきました。
また、社員食堂の責任者の方や、本校の卒業生も同席してくださり、食堂業務の具体的な内容を知ることができました。
印象的であったのは、責任者の方が従業員のみなさんの話をこまめに聞き取り、その人にあった業務を考えてくださっているということでした。例えば、どうしてもコミュニケーションをとることが苦手であれば、できるだけ、一人で黙々と取り組める業務を任せることもできるということでした。
卒業生の方からは、最初はできないことや分からないことが多く、失敗も繰り返したが、我慢して、周りの方に教えていただきながら乗り越えたこと。就職して2年の実務経験を終えた時に、調理師免許を取得するために頑張って勉強したこと。調理師免許を取得したことで、仕事の内容も広がり、やりがいを持って仕事に取り組めていること等を話してくれました。
次に遠くからですが、食堂の業務を実際に見ながら説明を聞きました。
ここの食堂は外部の業者に委託しているのではなく、大塚製薬工場が運営している社員食堂とのことでした。会社自体が運営している食堂は全国的にも非常に珍しいとのことでした。
社員が1000人強働いている工場で、約600人が社員食堂を利用しているとのことでした。ピーク時は忙しいとのことでしたが、業務を効率化することでスムーズに仕事ができているとのことでした。また、残業することもほとんどないとのことでした。
続いて、我々も昼食をいただきながら、卒業生から現在の様子等を聞くことができました。
最後に、大塚製薬工場として今後も障がい者雇用を継続していくといった話を伺うことができました。
大塚製薬工場人事部の方々、食堂関係の方々には懇切丁寧に御対応いただきありがとうございました。感謝申し上げます。
私自身、企業としての考え方や、姿勢を伺うことができ、本当に勉強になりました。
また、大塚製薬工場直営の社員食堂として、社員の健康を保持増進していくという使命感とプライドを持って業務に取り組まれている姿に大変感銘を受けました。
ありがとうございました。
PTA事業所見学(就労継続支援A型事業所Ponte)
7月24日(水)、保護者と教員あわせて10名程度が就労継続支援A型事業所Ponteさんで事業所見学をさせていただきました。
最初に、株式会社日産サティオ徳島(徳島支店)の敷地内で「オート部門」の作業を見学しました。一番最初のミーティングでは元気な挨拶があり,その日の作業分担の説明がありました。この日は午前中から気温が上昇し、日差しも強い中でしたが、利用者のみなさんは、集中して洗車作業にとりくまれていました。案内してくださった管理者の尾形様を中心に、保護者の方々からの質問にも丁寧に答えていただき、助かりました
その後、室内に場所を移し、代表取締役社長藤村様から株式会社Ponteを設立するまでのいきさつや、「全ての個性が輝く社会を実現する」といった経営理念について、説明をいただきました。また、管理者の尾形様、サービス管理責任者の中久様からPonteの詳しい事業内容を伺いました。Ponteでは「オート部門」以外にも「アグリ部門」「ハウス部門」があり、利用者さんの希望や特性に応じて,就労先を変更することもあるとのことでした。その場合は、利用者さんとよく相談をするということでした。
特に印象に残ったのは、利用者さんに求めることについて、話されていた内容で、
①できるだけ休まないこと。休む場合は事前に連絡をすること。
②挨拶をすること。
③分からないことがあったり、困ったときには相談すること。
といったことでした。
休まずに勤務してくれたら、技術的なことは後からいくらでも身につけることができる。とにかく、できるだけ休まずに通って欲しいとのことでした。もちろん、用事があるときや、体調が悪いときは連絡をして休んでもらってかまいませんとのことでした。この、①~③の内容については、みなと高等学園でも日ごろから生徒の皆さんに伝えていることであるので、学校の教育活動が正しいということを再認識することができました。
その後、Ponte lume(障がい者グループホーム)を見学させていただきました。このグループホームは新築の建物で現在入居者を募集しているとのことでした。1階が男性、2階が女性と別れていて、居住スペースはもちろん入り口もそれぞれ別になっていました。朝と夕の食事は作ってくれるということで、私たちも軽食としていただきました。具沢山の味噌汁、御飯、野菜、焼き魚、スパゲティ、ミートコロッケ、デザート(水羊羹)という、栄養バランスに配慮された内容で、大変おいしくいただきました。保護者の方からもこのようなグループホームであれば安心して預けることができるという声がありました。
社長の藤村様をはじめ、Ponteの職員の方々には事前準備から、本日の訪問にいたるまで、本当に丁寧に対応していただきました。感謝申し上げます。
本日参加してくださった保護者の方々もありがとうございました。
私はとても勉強になり、楽しい時間を過ごすことができました。今後も、このような学校の取り組みに御協力くださいますよう、お願いいたします。
夏休み前 生徒集会
7月19日(金)夏休み前の生徒集会を体育館で実施しました。
梅雨明け間近特有のうだるような暑さの中、扇風機から送られてくる風が「温風」状態になっているにもかかわらず、生徒の皆さんは汗を拭きつつ一所懸命に聞いてくれていました。
私がお話しした内容を簡単に示させていただきます。
① 4月に生徒の皆さんにお話ししたことは、「みんなと仲良くしてください」ということでした。「みんなと仲良くする」ために大切なことは、「相手の立場に立って考える」ということ「思いやりの心をもって接する」ということです。
② 夏休みに入るにあたって皆さんにお願いしたいことがあります。それは「誰かの役に立つことをしましょう」ということです。みなさんは、これまで、校内実習や現場実習をしてきましたが、仕事をするということは、そのこと自体が人の役にたっています。たとえば、マグネットなどの製品を作ったら、その製品を使う人の役に立っています。廊下やトイレの掃除をしたらそれらを利用する人達の役にたっています。
③「誰かの役に立つこと」の一つとして、夏休み中にそれぞれの家で「お手伝いをしましょう」。例えば、風呂の掃除、例えば食器洗い。自分ができることを探して是非、取り組んでください。
④人は「誰かの役に立った時」に喜びを感じます。是非、そんな体験をたくさんしてください。
⑤例えば、今、生活をする中で何か嫌なことがある人。人間関係で悩んでいる人。毎日、充実していないなぁと感じている人がいましたら、「お手伝い」をしてみてください。そうすると、きっと世界が変わります。世界が良い方向に動いていくはずです。
⑥充実した夏休みを過ごしてくれることを期待しています。
以上です。
夏休みは、生徒の皆さんにとって主体性を発揮して一回り成長する絶好の機会だと思っています。夏休み明けに、成長した活気あふれる生徒の皆さんに会えることを今から期待しています。
相互授業参観 3年生 情報
7月18日(木)3年生流通システム科の情報の授業を参観しました。少し遅れて教室(商業実習室)に入ると生徒の皆さんがパソコンを立ち上げているところでした。
まずは、タイピングの練習です。私も昔、タイピング練習をゲーム感覚で楽しみながら身につけたことを思い出しました。
それぞれ、自分のペースで練習できていましたし、しっかり集中してできていました。
繰り返すことによってスピードも正確さも向上しているようでした。
次に表計算ソフトを用いて「合計」「平均」「コピー」「ペースト」等の練習をしました。
最初に先生が生徒の皆さんのパソコンの画面上に表計算の枠を表示して捜査の方法を分かりやすく説明していました。生徒の皆さんはやり方を学んだ後で、実際にパソコンを操作して、どんどん課題をこなしていきました。
先生は生徒の皆さんが困っていないか、こまめに声をかけてサポートしていました。教室の雰囲気も明るく、生徒の皆さんも積極的に先生に質問し、分からないところをどんどん解消していきました。
短いスパンで課題を提示して取り組んでいたので、生徒の皆さんの集中力も維持できていたと思いました。
また、課題は生徒の皆さんの習熟度に合わせて先生がつくられたものでした。
何より、先生と生徒の皆さんの関係性が良く、明るく、前向きな雰囲気で授業が進められていたことが印象的でした。