2012年6月の記事一覧

こんにちは


 
 
皆さん、こんにちは。みなと高等学園校長の冨樫敏彦です。

 平成24年4月1日の「オープニングセレモニー」、10日の「開校式・入学式」から、はや2ヶ月がすぎました。この間、学校の細かい枠組みづくりを進めるとともに、生徒さんの能力や適性の把握、ケース会議、授業検討会、個別の教育支援計画及び指導計画の作成、習熟度別グループの編成等々、駆け足以上の早さで「全員参加の学校づくり」を進めて参りました。

 発達障害のある生徒さんが、将来、就職して生活をするためには、多くのことを学ぶ必要があります。情緒が安定し健康であること。社会生活や職業生活で必要とされる基本的な知識を身につけていること。適切にコミュニケーションがとれ、礼儀正しいこと。働くことに対する意欲があり、基本的な技能と態度を身につけていること。どれをとっても欠かすことのできない大切な資質や能力です。これらのことを、社会を見据える中で実践的に身に付けるため、みなと高等学園では、これまでの教育の枠にとらわれない「手作りでオリジナルな教育活動」を準備しています。現在、生徒の皆さんの意見も取り入れ、微調整を繰り返しながら、新しい取り組みを、一歩一歩、進めております。

 ここで、みなと高等学園の教職員は、全ての生徒さんを「さんづけ」で呼んでおります。一人一人の生徒さんを、一人の青年としてきちんと尊重するという気持ちを、呼名をとおして生徒さんに伝えています。まわりの人から認められ尊重されていることを実感できる生徒さんは、「大切な自分」に気づくとともに将来への夢を育み、周りの期待に応えたいという気持ちを育ててくれると考えております。

 みなと高等学園は、まだ、産まれたばかりです。ここで勤務する先生方は、話し合いを重ねながら「新しい教育の創造」に向けて邁進しております。発達障害のある生徒さんが立派な社会人として成長できるよう、全教職員一丸となり、高い使命感をもって臨んでおりますが、いろいろな課題も次々と見えてきます。保護者や関係機関の方々、事業所の皆様、地域の皆様には、みなと高等学園の教育をご理解いただきまして、暖かいご支援とご協力、ご指導を賜りますよう、心からお願いいたします。