校長室より
良いお年を!
(1)冬休みを前に
12月22日(火),冬休みを前にして,生徒集会を実施しました。
生徒たちは,様々な行事や毎日の学校生活をとおして,多くの実りを得ることができました。3年生は希望する進路の実現をめざして努力を重ねた結果,卒業後の進路を内定することができました。2年生は将来進むべき道を真剣に考え,これからの学校生活を前向きに送るための目標を決めることができました。1年生は入学してからたくさんの人と出会い,友達をつくることができました。
生徒集会の前に表彰伝達を行いました。いろいろな検定に積極的に挑戦している生徒がたくさんいました。また,高文祭に出品した美術作品が優良賞を受賞し,近畿高文祭出品を決めた生徒やアビリンピック徳島大会に出場してビルクリーニング部門で金賞を受賞し来年の全国大会出場を決めた生徒もいました。
さらに,この前の土曜・日曜には,徳島市のアミコで献血のボランティアをしたり,教育会館で行われた中高生人権交流集会に参加して,他の学校の生徒たちといっしょに人権や平和について考えた生徒もいました。
(2)第2回徳島県発達障がい教育研究会(お礼)
12月17日(木),今年度の第2回徳島県発達障がい教育研究会を本校で開催しました。師走の大変お忙しい中,県内外から57名の皆様に参加していただきました。
1時間目の授業を見学していただいた後,午前中は,那賀高校と小松島西高校勝浦校から「高等学校における特別支援教育支援員活用事例」の報告をしていただきました。
午後からは,海部高校と佐賀県の太良高校から「高等学校における『自立活動』を取り入れた実践とその可能性について」というテーマで実践発表をしていただきました。
どの報告及び発表も,日々の真摯な取組に裏付けられたすばらしい内容であり,参加した皆様にとって,各校での実践につながるものになったと思います。
高等学校の特別支援教育に関しては,通級指導教室の導入が検討され始めたり,来年4月には「障害者差別解消法」が施行されたりするなど新たな段階を迎えようとしています。今回の報告及び実践発表は,新たな段階を迎えている高等学校の特別支援教育の推進に,大いに寄与するものであったと思います。
最後になりましたが,午後の実践発表に対して指導助言をいただきました鳴門教育大学教授の井上ともこ先生,本研究会を共催していただいた徳島県教育委員会をはじめ,お世話になった皆様方に,心より厚くお礼を申し上げます。
☆良いお年をお迎えください。
12月25日(金),本校では「とくしま特別支援学校技能検定(ビルメンテナンス)」が実施されています。各校の生徒たちが真剣に受検しています。今年も残り少なくなりました。1年間,大変お世話になりました。来年もよろしくお願いします。
後期就業体験(校内・現場実習)
11月20日(金)6時間目,校内実習反省会がありました。
生徒は,11月9日から木工班・家政班・環境園芸班・ビルメン班・委託作業班の5班に分かれて,作業に取り組みました。各班の代表者から,作業内容や成果と課題などについて発表がありました。その発表を聞いて,実習にまじめに取り組んでいたことがよくわかりました。
実習期間中に,公益財団法人「阿波銀福祉基金」から助成をいただき,木工室の工作台を購入しました。作業がスムーズにはかどるようになり,大変重宝しています。
時々,実習をしている様子を見学しましたが,実習の良いところに気づきました。それは,学年やクラス,学科の枠を越えて実習班を作っていますが,その中で,普段はいっしょに勉強することがない生徒同士がお互いに助け合ったり協力したり,また,先輩が後輩を指導したりする場面が多く見られました。
1年生は,3年生がずいぶん大人に見えると思いますが,先輩の言うことをよく聞いていたし,また,2・3年生は,1年生の見本になれるようによくがんばっていました。
同時進行で,徳島県内のいろいろな事業所で,現場実習を行いました。事業所の日程の関係で,今も現場実習を行っている生徒も多くいます。1年生の生徒にとっては,初めての体験でした。とまどうことも多かったと思いますが,働くことの厳しさを知るとともに,達成感を味わうこともできたと思います。
生徒に貴重な体験の場を提供していただいた事業所の皆様方に,心から感謝を申し上げます。
これから寒くなりそうですが,環境園芸班の生徒が植えたビオラの花が心を温かくしてくれます。
「教育奨励賞」努力賞受賞
この度,時事通信社の第30回「教育奨励賞」(文部科学省後援,公益財団法人新聞通信調査会協賛)努力賞を,本校が受賞しました。
11月10日(火)時事通信社の浅野徳島支局長が来校され,表彰状とトロフィーを手渡していただきました。
「職場体験で就労目指す発達障害教育」の取組が,「創造性に富んだ特色ある教育実践」として,評価されました。本校が取り組んでいる社会的・職業的に自立した心豊かな人間を育成する教育活動を評価していただき,大変ありがたく思っています。
これも,平成24年の開校以来努力を続けてきた生徒・教職員及び本校を支援していただいている皆様方のおかげであると感謝しています。
この受賞を励みとして,これからも保護者・地域・関係機関の皆様と連携し,信頼される学校づくりに努めますので,ご協力をお願いいたします。
秋深し
秋冷,日ごとに秋が深まる季節となりました。
10月は,MKGスポーツの日・修学旅行・遠足と,生徒が楽しみにしていた行事が続きました。
MKG91スポーツの日は,10月6日(火),さわやかな秋晴れの下で開催できました。
全員が出場した「短距離走」
勉強や作業をしている時とは,ひと味違った生徒の姿を見ることができました。
チーム競技の「ソフトボール」・「ソフトバレーボール」・「バドミントン」
ファインプレーが,たくさんありました。チームとして勝ったり負けたりすることで,お互いに助け合うことの大切さに気づいた生徒もいたと思います。
最後の「科対抗リレー」
大いに盛り上がりました。優勝した生産サービス科の皆さん,おめでとうございます。
全体を通して,きびきびと活動できていました。大きな声も出ていました。
MKGで紡いだ友達との熱い絆を,これからさらに深めて,学校生活の中でも生かしてください。
最後まで応援していただいた保護者の皆様,ありがとうございました。
修学旅行は,10月21日(水)から23日(金)まで2泊3日,東京・千葉方面に出かけました。
生徒29名,引率教員13名,計42名の旅行団です。
1日目は,東京湾クルーズ・東京スカイツリー。2日目は,5班に分かれての自由研修,ディズニーランド・ディズニーシー・大宮鉄道博物館・東京タワーなどで楽しみました。3日目は,お台場のフジテレビを見学しました。好天に恵まれ,計画通り実施できました。
生徒にとって,楽しく思い出に残る修学旅行になったと思います。
平成27年度第1回発達障がい教育研究会(お礼)
夏休みが終わり,みなと高等学園に,平常授業が戻ってきました。
夏休み中も,生徒の元気な様子を見る機会はありましたが,9月1日の生徒集会で全校生徒が体育館に集まっているのを見て,大変うれしい気持ちになりました。
秋は,MKGスポーツの日,修学旅行・遠足,後期就業体験など様々な行事があります。自分自身を成長させたり,クラスの仲間と親しくなれたりする良い機会だと思います。それぞれの生徒にとって,実り多い秋になることを期待しています。
さて,8月27日(木)に,小松島市のミリカホールで,「平成27年度第1回徳島県発達障がい教育研究会」を開催しました。お忙しい中,また,残暑厳しい中,県外からお越しの18名の方々を含め,約160名の皆様にご参加をいただきました。
午前中は,みなと高等学園が,「3年間の成果と課題~進路指導の取組を中心に~」というテーマで実践発表をしました。平成24年の創立以来,「新たな教育を構築する」という強い使命感を持って,生徒と共に取り組んだ結果,関係機関の皆様のご支援を得て,進路指導において実績を残すことができました。その成果を,学校として引き継いでいくことが大切です。しかし,一方で見えてきた課題もあります。まずは本校の職員の間で問題意識を共有し,改善につなげていきたいと考えております。
また,鳴門教育大学教授の大谷博俊先生,社会福祉法人愛育会障がい者就業・生活支援センター「わーくわく」の支援ワーカー佐野和明様,徳島県南部障がい者就業・生活支援センター「よりそい」の主任就労支援員多富英昭様,同じく就労支援員流田節也様には,それぞれのお立場から貴重な指導助言をいただきました。
午後からは,京都教育大学特別支援教育臨床実践センター教授の相澤雅文先生に「高等学校における”特別支援教育”の今,そしてこれから」という演題でご講演をいただきました。先生のお話の中にもありましたが,平成26年に障害者権利条約が批准され,インクルーシブな社会の実現が謳われるようになりました。特別支援教育は,現在,さらなる発展・充実が求められていると考えます。ご講演の中で,わかりやすい授業のために配慮・工夫されている様々な事例を紹介していただきました。このことは,学級や学校全体の学習意欲の増進や学力の向上等もにつがるものでもあり,参加された皆様にとって大変参考になったと思います。
最後になりましたが,本研究会を共催していただいた徳島県教育委員会をはじめ,お世話になった皆様方に,心より厚くお礼を申し上げます。