校長室より
卒業,おめでとう
3月4日(金),徳島県発達障がい者総合支援センター志田所長様をはじめとする多くのご来賓の皆様,並びに保護者やご家族の皆様方のご臨席のもと,徳島県立みなと高等学園第2回卒業証書授与式を挙行しました。
31名の卒業生に,卒業証書を手渡しました。どの生徒もいつになく緊張していましたが,その態度・表情からは,これから始まる新しい人生を自分の力で歩んでいこうとする強い意志が感じられました。
卒業生の洋々たる前途が,健やかで幸多きことを心からお祈りします。
「式辞」から
卒業生の皆さんは,今まさに,この「みなと」から錨を上げて「社会」という大海原へ船出をしようとしています。「みなと」で皆さんの船出を見送る私たちは,皆さんの航海がいつまでもいつまでも無事であることを願わずにはいられません。
皆さんの船出にあたり,一人の若者の言葉を紹介します。現在21歳,フィギュアスケートの羽生結弦選手の言葉です。羽生選手は皆さんご承知のように,平成26年,19歳の時にソチオリンピックで金メダルを獲得しました。その後も成長を続けており,現在も世界記録を更新中です。
その羽生選手が18歳の頃に「あなたの成長の原動力は何ですか」と聞かれた時に,彼は「心を開くことが私の成長の原動力です」と答えたそうです。
「心を開く」とは,「見たり聞いたりしたものや感じたことを,素直にそして謙虚に何でも吸収しよう」という気持ちのことだと思います。
皆さんの人生は,これからが本番であります。多くの人と出会い様々な経験を積んで成長し,心豊かな人間になってほしいと思います。そのためには,「心を開いている」ことが大切です。心を開いていれば,日常生活の何気ない瞬間にも幸せや楽しさを見つけることができます。また,お互いに信頼できる人と出会うこともできます。これからの人生の中で,心を開き,何事にも誠実に対応していれば,必ず幸せが訪れると思います。